• 1920年代

    アルピコの起点

    1920年(大正9年)3月25日に筑摩鉄道(株)を創立。翌年、松本~新村間の鉄道工事を竣工し、営業を開始。 1922年(大正11年)に社名を筑摩電気鉄道(株)と改め、1924年(大正13年)には松本~浅間温泉間の鉄道工事を竣工し、営業を開始。

    設立
    1920年(大正9年)筑摩鉄道(株)
  • 1930年代

    アルピコの形成

    1932年(昭和7年)商号を松本電気鉄道(株)に改称。金融恐慌のあおりで長引く不況の中、来るべき交通機関としてのバス輸送を描き、1935年(昭和10年)上高地への乗合自動車の乗り入れに成功。

  • 1940年代

    終戦。苦境のとき

    1943年(昭和18年)松本自動車(株)がグループ入りし、創立当時の構想であった電車・バス営業の一本化が実現。戦中・戦後を通じて、輸送公共事業の任務を全うする。終戦後、バス車両を徐々に増やし、輸送人員・収入も数倍に増えるが、戦後インフレで収益が厳しい時代であった。

    グループ入り
    1943年(昭和18年)松本自動車(株)(現:アルピコ交通(株))
    1945年(昭和20年)白馬自動車(株)、梓自動車(株)
    1946年(昭和21年)アルプス自動車(株)
  • 1950年代

    成長へ。観光時代の幕開け

    創立三十年の記念式典。定款を変更し、新たに旅館、遊園地、物品販売事業を追加。経営の多角化を目指す姿勢を明らかにする。交通事業に加え、観光、レジャー関連産業および物流への進展を構想。タクシー会社の設立、上高地線への設備投資など、これから迎える旅行ブームなどの時代を先取りした。

    設立
    1950年(昭和25年)松本観光(株)(現:アルピコ保険リース(株))
    1951年(昭和26年)観光タクシー(株)(現:アルピコタクシー(株))
    1959年(昭和34年) (株)松本ヘルスセンター(現:信州松本美ケ原温泉 翔峰)
    グループ入り
    1958年(昭和33年)茅野乗用自動車(株)(現:アルピコタクシー(株))
  • 1960年代

    飛躍する事業

    岩戸景気と所得倍増計画を背景に高度経済成長期に突入。空前の旅行ブームによりバス旅行の運行範囲も広がり、輸送人員が著しく伸びる。スーパーマーケット事業、美ヶ原温泉ホテル新館オープンなどの関連企業を着々と立ち上げ、飛躍的な事業の展開をみる。同時にモータリゼーションと市街地開発の時代が始まり、電車浅間線が1964年に路線廃止となる。

    設立
    1966年(昭和41年)(株)美ヶ原温泉ホテル(現:信州松本美ケ原温泉 翔峰)
    1967年(昭和42年)松電ストア横田店(現:(株)デリシア)オープン
    1968年(昭和43年)松電商事(株)(現:(株)デリシア)を設立
    グループ入り
    1960年(昭和35年)中信ピジョン(株)(現:アルピコ自工(株))
    1963年(昭和38年)諏訪自動車(株)(現:アルピコ交通(株))
    1964年(昭和39年)岡谷乗用自動車(株)、諏訪観光タクシー(株)(現:アルピコタクシー(株))
    1966年(昭和41年)(有)小松園(現:双泉の宿 朱白)
  • 1970年代

    多角化路線の始まり

    高度経済成長による大きな消費社会の誕生に合わせ、スーパーマーケット事業を積極的に展開。交通業の公共性を守りつつ、経営の方向転換を進める。1973年には松本駅前のバスターミナルビル建設のプロジェクトに着手。1978年、竣工。また、1976年には本社屋が現在の場所に新築移転した。

    設立
    1970年(昭和45年)松電観光バス(株)(現:アルピコ交通(株))
  • 1980年代

    県下全域にわたる展開へ

    株価高騰や地価上昇にわく好景気の中、スーパーマーケットの拡充や蓼科地域の土地開発を進め、ゴルフ場の経営を始める。川中島自動車(株)が川中島バス(株)と改称してグループ入り。また、1989年、上高地清水屋ホテルオープン。当グループとして上高地に念願の山岳リゾートホテルを持つに至る。

    設立
    1985年(昭和60年) 川中島グリーン観光バス(株)(現:アルピコ交通(株))
    1987年(昭和62年) 諏訪観光バス(株)(現:アルピコ交通(株))、長野FM放送(株)
    グループ入り
    1984年(昭和59)川中島バス(株)(現:アルピコ交通(株))、川中島タクシー(株)(現:アルピコタクシー(株))、川中島観光サービス(株)(現:アルピコ長野トラベル(株))
    1985年(昭和60)東洋観光事業(株)
    1989年(平成元年)(株)上高地清水屋ホテル(現:上高地ルミエスタホテル)
  • 1990年代

    グループの確立と体質強化

    経営コンセプト「総合生活関連企業グループ」をより鮮明に示すため、1992年にグループ名称を「アルピコ」に決定。松電ストアの名称を「アップルランド」改称。また、1991年にはホテルブエナビスタが、1999年には美ヶ原温泉ホテル翔峰(現:信州松本美ケ原温泉 翔峰)が完成オープンした。
    1998年、長野冬季オリンピックが開催され、アルピコスケート部の外ノ池亜希選手が出場。オリンピック、パラリンピック共に選手、競技関係者のバス輸送を実施した。

  • 2000年代

    事業再生期

    経営の多角化を進展させていく過程での多額の資金投資と、バブル経済の崩壊によって債務超過が発覚。2007年「私的整理に関するガイドライン」に基づき事業再生計画書を作成し、金融支援を要請すると共に2008年に持ち株会社アルピコホールディングス(株)を設立して、グループの経営戦略の立案にあたる。

    設立
    2008年(平成20年)アルピコホールディングス(株)
    開業
    2001年(平成13年)エースイン松本
  • 2010年代

    事業基盤の整備と拡大

    2011年3月、地域の皆さまの支援と、3年間に亘って続けられた企業再編、経費削減やガバナンス強化によって、当初予定より2年前倒しで事業再生を果たす。

    設立
    2015年(平成27年)アルピコ交通東京(株)
    開業
    2017年(平成29年)アルピコプラザホテル
    グループ入り
    2013年(平成25年)信州名鉄交通(株)(現:アルピコタクシー(株))
    2014年(平成26年)長野トラベル(株)(現:アルピコ長野トラベル(株))
    2015年(平成27年)(株)宇都宮(現:アルピコタクシー(株))、(株)マツヤ(現:(株)デリシア)
    2017年(平成29年)アルプス交通(株)(現:アルピコタクシー(株))
  • 2020年

    グループ総合力の発揮と新たな事業価値の創造

    3月に創立100周年を迎えた2020年、新型コロナウイルスの世界的な流行によってグループは経済活動の制限を余儀なくされた。
    100年にプラス1年周年となる2021年は、新しい生活様式の下、生活関連企業としてグループの総合力を発揮し、次の100年に向けてスタートを切る。

    グループ入り
    2020年(令和2年) 松本タクシー㈱(2021年4月アルピコタクシー㈱が吸収合併予定)